■内容紹介長野県飯田市は、交通の便が悪い地方にありながら、単なる企業誘致ではなく、航空・環境エネルギーなどの新産業を自ら民間企業とともに育成している稀有な地域。市長が自ら、実践してきた地域づくりについて執筆。実績の自慢話ではなく、若き日の挫折、転機について触れ、また、どのような構想のもとで、市政を進めてきたのかがわかる。執筆、編集には、若者に読んでもらいたいとの市長の強い想いから、法政大学・小門ゼミの女子大生2名が参画。現役市長と女子大学生がコラボして作り上げた前代未聞の書!岸博幸(慶應義塾大学大学院教授)牧野市長の下で飯田市が元気になった秘訣がやっと分かった! まさに地方創生のバイブル、地方に携わる人は必読! 藻谷浩介(日本総合研究所主席研究員、『里山資本主義』著者)「人口が大きい町ほど生き残る」なんて大間違い。市民力ある「10万人クラス」の都市こそが光り輝く未来を、この本から確信した。【目次】1章 私と飯田2章 輝ける世界の10万都市を目指して3章 飯田型まちづくりの実践-円卓から共創の場づくりへー4章 円卓の地域主義鼎談 10万人規模の都市で生きるということ■著者について編著者飯田市長・牧野光朗 (+ 法政大学・小門ゼミの女子大学生2名)プロフィール:1961年長野県飯田市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)入行。同フランクフルト首席駐在員、同大分事務所長を経て退職。2004年10月に飯田市長に就任。現在3期目。平成25年度に全国市長会の経済委員会委員長に就任。環境モデル都市として「『おひさま』と『もり』のエネルギーが育む低炭素な環境文化都市の創造」に取り組み、全国に先駆けて「地域環境権」を規定した条例を施行し、市民が主導する再生エネルギー事業を支援。また、全国で初めて交差点の信号機を撤去し、安全でエコな「ラウンドアバウト」を導入し、その有益性を全国に発信している。農村・住民とのパートナーシップによるグリーンツーリズムを推進し、「体験教育旅行」や「ワーキングホリデー」などのホンモノ体験に全国から年間約2万人が訪れている。 全国のモデルともなる総務省・定住自立圏構想の取組をはじめ、一旦は地域を離れた若い人たちが再び戻り、安心して子育てができる地域にするための「人材サイクル」の構築による飯田のダイナミズム創造に力を注ぐ。 こうした地域の取組を学ぶための実地講座「南信州・飯田フィールドスタディ」を平成20年度より開講し、平成25年度も18大学約650人の学生を受け入れる。なお、平成22-23年度には、東京大学非常勤講師として本講座を単位講座として受け持った。